躯体現し(コンクリート壁)ってとてもかっこいいですよね!
リノベーションで躯体表し(コンクリート壁)に憧れがある方は多いのではないでしょうか。
わたしもそのひとりで念願の夢を叶えることができました!
しかし、かっこいいだけで決めてはいけません!
いいことにはデメリットもあります。
躯体現しを検討中の方にぜひ知ってほしいデメリットを経験者の立場から3つご紹介します。
【リノベーション】躯体現しの3つのデメリット
1:どんな躯体(コンクリート)が出現するのかわからない
躯体現し(コンクリート壁)とは、簡単に言うと「壁を壊して出てくる躯体をそのまま使う」という仕様です。
つまり、壁を壊さないとどんな躯体なのかわかりません。
根本的には壁紙で隠れるものなので、見せるための綺麗なものではありません。
え?躯体表しってこんな画像のコンクリート壁じゃないの?
いいえ、全てがこんなに綺麗ではないのです。
天井は綺麗な可能性もありますが、壁はこのように綺麗なことはほぼないとリノベ会社の方に言われました。
例えば…
- ヒビ割れがある(重大なヒビだったら管理会社に報告し、工事が中断する可能性もあり)
- 工事中のメモ書きが残っている
- ボンド跡、パテ跡と呼ばれるような壁紙を貼るときにできる跡が残る
こんな可能性があります。
実際の写真はこちら↓
▼工事中のメモ書き
▼パテ跡(黄色)、ボンド跡(白)
わたしもボンド跡(白)は覚悟していましたが、パテ跡(黄)というものは初めて見たので、最初に写真で見たときは「うわぁ…」と思いました。
これを味として楽しめる方は躯体現しは向いています!
2:断熱材も壊すため夏は暑く、冬は寒い
多くのマンションの壁や天井には断熱材が入っています。
簡単に言うとこのような構造です。
断熱材を壊すことになるので、夏は暑く冬は寒くなります。
なのでわたしは最初から「断熱材が入っていない壁」を躯体表しにしたよ。
例えば、外に面していない壁(=お隣、部屋の中と接している壁)には断熱材が入っていないことがあります。
3:意外と費用がかかる
壁壊して使うから、クロス(壁紙)を貼る仕様より安いんじゃないの?
ですよね、ですよね!!!
わたしもそう思っていました。
しかし、実際には違いました。
躯体についていることの多い、ボンド跡を綺麗にするのが高い。
ボンド跡を本当はこのように凹凸になっていて危ないので、平らに綺麗にしてもらいます。
▼凹凸になっているのわかりますか?
気になる方は費用プラスでつるつるにできるよ!
おまけ:天井のダクトパイプ(配管)を現しにすると掃除が大変
このようにダクトパイプも現しにするのかっこいいですよね!!!
しかし、ダクトパイプの上に溜まるホコリの掃除はどうするのだ・・・。
▼この上とかね・・・。
みなさんクイックルでお掃除されていらっしゃいますよ。
わたしも実際にこの伸びるワイパーをつかって2週に1度くらいササッと掃除をしています。
ホコリはやっぱり溜まるので、とにかく自力で掃除するしかないです。
「躯体現し+塗装」という仕様もかっこいい
躯体現しにしたかったけど、いざ解体してみたらちょっと跡とか嫌だなぁ・・・と気に入らなかった場合、その上から塗装をすることができます。
こんな感じになります!
コンクリート感は少し残る感じで、跡などは消えます。
コンクリートのグレー塗装もいいですが、白塗装でもかわいいですね!!
【体験談】わが家は一部だけ躯体現しにしました
▼ 躯体にクリア塗装(防塵塗装)のみしてもらったわが家。
わたしは躯体現しにするのが夢で、リビングダイニングは天井も壁も全て躯体現しにする予定でした。
しかし、リノベの醍醐味(?)マンションの構造上、躯体現しができない壁がでてきて断念。
わたしの頭の中の考えはこちら。
- 全て躯体現しにできない
- しかも、断熱材壊すので寒くなる(え、なにそれ初めて聞いた。まじか。)
- 一部を躯体現しって微妙
- 実際の写真を見せてもらう
- あれ…いいかも♡
- ちょうど断熱材が入っていない壁があるらしいので、そこだけ躯体現しにしたいです!【完】
こんな感じで(笑)けっきょく「断熱材が入っていない一部の壁だけ躯体現し」にしました。
わたしがこの躯体現しを見た最初の反応はこちら▶︎【着工6日目】解体確認!躯体(コンクリート壁)の全貌が明らかに!
【着工6日目】解体確認!躯体(コンクリート壁)の全貌が明らかに!まとめ:躯体現しは心の準備が必要!
- どんな躯体(コンクリート)が出現するのかわからない
- 断熱材も壊すため夏は熱く、冬は寒い
- 意外と費用がかかる
- 【おまけ】ダクトレールも現しにすると掃除が大変
以上、実際に体験したわたしが語る躯体現し(コンクリート壁)の3つデメリットです。
やはり1番の懸念点がは「どんなコンクリート壁になるのか分からない」と言う点。
なので、跡は残るのを前提に考え、もし跡が気に入らなかった場合どうするのかを考えておく準備をしておきましょう。
わが家も見積もりにあらかじめ塗装費用も入れてもらいました!
金額確定後に塗装費が上乗せされたら気持ち的にちょっとね…。
このようなデメリットも知った上で躯体現しをたのしみましょう~!